第5回大阪大学・JR東海合同技術コンペ |
3月某日,JR東海との合同コンペが開催されましたので,今回はその模様について紹介します.
本コンペはJR東海の関西支社および関西圏の保線所等の若手社員の方々と
本研究室の学生が,ある技術的課題に取り組み,その技量を競うものです.
本年度も昨年度と同じく,コンクリートブリッジをつくり,桁の耐荷重/材料費の大きさを競いました.
昨年度は,最優秀賞・優秀賞を受賞した阪大チームですが,
果たして2連覇は達成できたのでしょうか・・・
最初に,コンクリートブリッジの配合・形状を決定します.どのチームも真剣に取り組んでいます.
発砲スチロールを使って,決定した形状のコンクリートブリッジをつくります.
こちらは,発泡スチロールの切り出し,コンクリートの練混ぜを行っている状況です.
コンクリートの養生中には,鎌田先生(写真上)より,コンクリート下水道管路の老朽化・維持管理について,一方,JR東海 工務部長 大脇様(写真下)より,
東海道新幹線の歴史・特徴・安全対策についてご講義頂きました.
講義後は,お待ちかねの載荷試験です.
こちらは載荷試験を行うJR東海建設チームです.
写真ではわからないのですが,実は桁の右端表面にJR東海建設の社章が!
細かいところにまで工夫が凝らされています!!
本コンペに参加したのは,JR東海・大阪大学合計7チームですが,
載荷試験を行ったのはなぜか3チーム! 残りの4チームを襲った悲劇とは・・・
なんと,コンクリートが十分に硬化しておらず,脱型中に多数のひび割れが発生してしまいました… 混和剤の効果が十分に得られなかったことが原因では?とのことでした. 載荷試験はできませんでしたが,良いコンクリートを造ることの難しさがよくわかりました.
しかし,ここは本研究室で取り組んでいる非破壊検査について
アピールする絶好のチャンスと,超音波非破壊試験器(UST)を用いて,
超音波の伝播速度によりコンクリートの評価を行いました.
こちらは試験を行うM2楊さん(写真左),
M2平野さん(写真中央),M2門田さん(写真右)です.
載荷試験終了後は,懇親会場へと場所を移して,結果発表です.
果たして阪大チームは2連覇を達成することができたのでしょうか?
こちらは,耐荷重/材料費が2番目に高かったチームに送られる
「優秀賞」を受賞したJR東海建設チームです.
そして栄えある「最優秀賞」を受賞したのは,JR東海チームでした. コンクリートブリッジ断面の引張側断面積を大きくすることに重点を置いて, 形状を決定したとのことでした.
2連覇を狙った阪大チームですが, 残念ながら優秀賞・最優秀賞共に受賞することができませんでした.
しかし,最も美しいコンクリートブリッジをつくった「美観賞」を
寺澤先生率いるチームが受賞しました!
(写真左から,B4朝倉くん,M2楊さん,M2平野さん,大脇様,寺澤先生,鎌田先生です)
また,「鎌田賞」は,阪大チーム中で唯一載荷試験を実施できた M2前田さん,M2劉さん,M1石田くん,B4林本くんが受賞しました. 来年度は,王座奪還を目指して頑張りたいですね!
表彰式終了後は,JR東海社員・大阪大学学生による自己紹介が行われました.
こちらは自己紹介をされるD2服部さんです.
「最低3回は笑いをとる」という高いハードルを全員が達成しました(笑)
普段の生活のほとんどを研究室で過ごす私達学生にとって, 本コンペの様な社会人の方々と交流する機会が あることは大変ありがたいことです. JR東海の皆様,年度末のご多忙の中,ありがとうございました.
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